周辺商業への波及効果
大規模再開発プロジェクトによる周辺地域への噴水効果は
ある開発プロジェクトが実施された場合、そこに集まる人々が周辺地域へ溢れ出し、それにより周辺地区にも消費増加などの経済効果が予想されます。この効果は、小売業販売額(商業統計調査に基づく)の増加分が、プロジェクトの立地するエリアに比べて周辺エリアにどの程度の影響を及ぼしているのかを「噴水効果」と捉えて試算したものです。
恵比寿ガーデンプレイスと晴海トリトンスクエアの2ヵ所を対象プロジェクトとして試算しました。その結果、プロジェクト完成後の周辺エリアの販売額は、プロジェクトを含むエリアの販売額の40%以上に相当する金額が増加していました。
調査対象プロジェクトにおける販売額の増加とあふれ率の計算結果
プロジェクト名称 | 恵比寿ガーデンプレイス | 晴海トリトンスクエア |
---|---|---|
延べ床面積 | 447,000m2 | 671,600m2 |
当該地販売額増(減)分 ΔdP【百万円】 |
20,603 (H6→H9) | 5,374 (H11→H14) |
周辺販売額増(減)分 ΔdP【百万円】 |
8,486 (H6→H9) | 2,547 (H11→H14) |
あふれ率 | 41.2% | 47.4% |
駅からの距離 | 恵比寿 約500m | 勝どき 約500m |
オープンスペースの拡大効果
六本木ヒルズの開業により、緑が約2倍(約2.6ha→約5ha)、誰もがアクセスできるオープンな空間や緑が8倍程度(約0.6ha→約5ha)に増加したと推計できます。(航空写真などをもとにGISを用いて図上計測)