一般社団法人 不動産協会

協会の理念

平成25年5月16日改定

 我が国の経済・社会は、少子化・高齢化を伴う人口減少という大きな変化を迎えている一方、国際化のさらなる進展、地球環境問題への取組み等、新たな課題への対応が必要とされている。
 そうした中、質の高いビルや住宅の供給等により、人々が住み、働き、憩う生活に豊かさと潤いを提供するとともに、内需の柱として日本経済の成長を牽引する役割が不動産業には期待されており、そのために新たな価値創造を通じて経済・社会に貢献することが不動産業の社会的使命である。
 こうした社会的使命を踏まえ、不動産協会会員は、以下の理念にしたがって事業を推進する。

1.魅力的なまちづくり

 良好な住宅ストックや高度なビジネス基盤の形成、アメニティ溢れる賑わいの創出等、安全・安心、快適で魅力的なまちづくりや都市再生を推進するとともに、優良な資産として次代に引き継ぐことのできるよう、その価値をハード・ソフト両面において維持・増進することを目指した取組みを行う。

2.顧客本位の事業推進

 多様化・個性化していく顧客のニーズに応え、顧客の満足度を高められるよう、商品・サービスの充実を図り、的確な情報や適切なアドバイスを提供するとともに、プロフェッショナルとしての高いモラルの保持と専門知識の研鑚に努め、顧客本位の事業を推進する。

3.環境との調和

 省エネ・蓄エネ・創エネにより環境性能を向上させる総合的な取組みを通じて、低炭素型まちづくりを推進するとともに、廃棄物の減量化やリサイクルの拡大等を図り、環境と経済を両立させ、環境との調和を目指したサステナブルな事業展開を行う。

4.国際的視野

 経済のグローバル化がますます進展する中で、世界中から人材、資金、情報を呼び込む優れた都市・地域づくりの推進、不動産取引の国際化への対応等、国際的視野に立った取組みを行う。

5.コンプライアンスの徹底

 企業の社会的責任を踏まえ、公正な事業活動を行い、消費者保護法制の遵守や反社会的勢力の排除等、コンプライアンスを徹底するとともに、人権問題に関する啓発に取り組む。