長期修繕計画の作成指針の考え方を理解するための参考として、標準的なマンションを想定し、モデル記載例を別表2により示した。 あくまでもモデルによる記載例なので、実際のマンションと異なる面もあると思われるが、1つの参考とされたい。
1.想定したマンション
1棟、12階建て、95戸(平均専有面積80m2)の住居専用型ファミリーマンション。
外壁は、タイル及び吹付塗装仕上げ、屋上はアスファルト防水を想定し、また、64台分の機械式駐車場、ディスポーザー処理槽が設置されているものとした。
2.対象とする修繕計画の期間
対象とする修繕計画の周期は20年とした。
3.修繕積立金額の計算
修繕積立金額は、「工事単価×数量×20年÷工事周期の採用年数」の計算式により、20年間の必要額を算定し、月額はその240分の1とした。
なお、修繕積立額は、修繕積立基金、専用使用料等の金額を考慮しないで計算している。従って、これらの金額を考慮に入れた場合には、実際に積み立てる金額は本モデルの金額を下回ることが想定される。
4.工事時期が到来しない設備等について
給水管、排水管、エレベーターについては、実際上は、必ずしも20年で工事が到来するわけではないが、20年で必要となる想定所要金額を積立額に参入している。
また、給排水管等については、資材、工法等により、工事周期、工事単価等が変動し、低減(または増額)する場合がある。
別表2:モデルによる記載例(PDF:19KB)